育休エンジニアblog

育休エンジニアblog

【提案】育休を2回取れるパパ休暇の問題点と改善案とは?


どうも、ポンコツパパ です!

 

いまある育休関連の制度に問題点はないのか?

改善点はないのか?

 

政府が目標とする男性の育休取得率は2020年で13%。それに対して最新の結果(2018年度)は6.16%。依然として目標からは程遠いのが現状です。

男性の育休取得率がイマイチ上がってこないのは、育休の制度にも原因があると考えています。

 

そんなことを考えていたので、ボクが感じた育休制度の問題点に加えて、改善案も提案したいと思います。

 

今回はパパ休暇についてです。

 

パパママ育休プラスとは別の制度なの?

 

そうなんです。

パパ休暇はパパママ育休プラスとは別の制度であり、併用して使うこともできる制度です。

 

パパ休暇について簡単に説明すると、

産後休暇(8週間)以内に1回目の育休を終えたパパは、もう1回育休を取ることができますよー

 

という制度です。

 

パパ休暇とパパママ育休プラスを併用することで、育休期間を延長しながら育休を2回取れるようになります。

詳細はパパママ育休プラスとパパ休暇ってどんな制度?でご確認ください。

 

しかしパパ休暇もパパママ育休プラスも、制度として利用しにくい要件が存在しています。

両制度ともに男性の育休を促進するための制度ですが、現状では効果的な制度だと思えません。

 

そんな制度の問題点を皆様と共有することで、育休がもっといい制度になるための足掛かりになればと思っています。

 

それではまずはパパ休暇の問題点から説明させていただきます。

 

ちなみにパパママ育休プラスの問題点と改善案についても、記事にしましたので良かったら覗いてみて下さい。

https://piero1018.com/problems-and-improvements-of-daddy-mom-childcare-leave-plus

 

目次
1.パパ休暇の問題点とは?
2.パパ休暇の改善案とは?
3.まとめ

 

[author_box label=この記事を書いた人]

 

1.パパ休暇の問題点とは?

パパ休暇の問題点とは、

・産後休暇(8週間)以内に1回目の育休を取り終えなければいけない点
・パパしか使えない点

以上の2点です。

 

以下、厚生労働省HPより引用

〇 通常、育児休業の取得は原則1回までですが、子の出生後、父親が8週間以内に育児休業を取得した場合には、特別な事情がなくても、再度、育児休業が取得できる制度です。
〇 要件
① 子の出生後8週間以内に育児休業を取得していること
② 子の出生後8週間以内に育児休業が終了していること

 

太字になっている文が、この制度の問題点です。

ではなぜ問題なのか説明します。

 

産後休暇(8週間)以内に1回目の育休を取り終えなければいけない点

1回目の育休を8週間以内に終えてしまったら、産後の一番大変な時期に嫁さんをサポート出来ないという問題があります。

産後の一番大変な時期とは具体的に、産後~夜泣きが収まるまで、です。

 

夜泣きがいつまで続くかは、赤ちゃんによって個人差があります。

生まれてすぐ5~6時間寝てくれる子もいれば、2才になっても2時間おきに夜泣きしていた・・・なんて子もいるようです。

しかし大体は産後〜3か月程度で、夜泣きは収まってくると言われています。ちなみに我が子も3か月弱で収まりました。

 

だからパパの1回目の育休が、2か月(8週間)で終わってしまっては、嫁さんのサポートをし切れない可能性が高いです

体調が回復していない嫁さんに、夜泣き対応を任せきりにしては、嫁さんへの負担が重すぎます。

 

それに夜泣きが収まっていないのに復職をしたら、寝不足で仕事をするので自分の首を絞める事になります。

仮に寝室を別にしたとしても、嫁さん一人で夜泣き対応をする孤独さから、夫婦仲の悪化に繋がる可能性も大です!

 

まさに行くも地獄、戻るも地獄・・・

どうですか、こんな地獄に落とされてもパパ休暇がいい制度だと言えますか?(笑)

 

パパしか使えない点

そしてそもそもなのですが、パパだけが育休を2回取れるようにするメリットって何ですかね?

パパの2回目の育休で、ママの職場復帰をサポートすることを想定しているようですが、パパの方が長く育休を取った場合、パパの職場復帰のサポートはしてくれないんですかね?

 

このご時世、ママの方が稼いだり、パパの方が育児に向いているご家庭って沢山あると思うんですよね。

しかしパパ休暇は、育休を2回取れるメリットをパパだけに限定してしまっているので、そうしたご家庭はこのパパ休暇を使えない訳です。

 

様々な価値観に対応できないといった意味で、2回育休を取れるメリットをパパにしか与えられないのは、制度としての致命的な欠陥だと思います。

 

それではどのように改善すれば、パパ休暇が使いやすくなるか?時代に即した制度になるのか?

次で提案いたします。

 

2.パパ休暇の改善案とは?

 

ボクの改善案をご紹介します。

改善案
配偶者が復職する場合、例外として2度目の育休を取得できるものとする。
2度目の育休を取得できる期間は、配偶者の復職初日〜1か月間(31日間)を最大とする。

 

改善案というより、全く新しい制度になってしまいました・・・(笑)

 

その名も配偶者復職補助休業(仮)です!

そのまんま!!(笑)

 

まあ名前は仮として、この制度の必要性を説明します。

 

新制度!配偶者復職補助休業の内容とは?

ボクが育休を取って、サポートが特に必要だと感じた期間があります。

 

それは産後〜夜泣きが収まるまで+嫁さんの復職後1か月間です。

 

この2つの期間で万全のサポートをするために、8週間の要件は取り除きます

実家など周りに頼れない状況で、8週間しか嫁さんのサポートを出来ないのは、あまりにも期間が短すぎます。

だから1回目の育休は何日とってもOKです。

 

 

そしてパートナーの職場復帰を条件として、2回目の育休を取れるようにします

パートナーが職場復帰する時は、たいていの場合子供を保育園に預けることになります。職場復帰だけでも大きなストレスなのに、それに加えて毎日の送り迎えや保育園の準備で、時間的も心理的にも余裕がなくなります。

そんな時に2回目の育休を取ることで、パートナーをサポートすることができます

 

 

そしてパパしか適用されないような条件は一切取っ払います

先ほども申しましたが、パパよりママの方が年収が高いご家庭もあれば、パパの方が育児に向いているご家庭だって沢山あると思うんです。

こういった場合、パパの方が長く育休を取ることもあるでしょう。

だからパパだけでなく、ママも育休を2回取れる制度にすべきなんです

 

こうすることで男女問わず、大変な時期にパートナーをサポートできるようになります。

 

 

育休取るのに1年も取りたくないけど、必要な時期だけ取りたい・・・という方も沢山いるはずです。

必要な時に必要な回数取れる制度であれば、自然と男性の育休取得率アップに繋がるはずです。

そして復職する家庭のみが使える制度なので、育児を理由とする離職者を減らす効果も期待できます

 

ここまで変えるのでパパ休暇の改善案というよりは、新たな制度として打ち出すといった感じですね。

 

 

 

なにかいい制度名が閃いた方は、是非教えてください(笑)

 

3.まとめ

とても使いづらいと思う、パパ休暇の改善案を提案してみました。

 

政府がパパ休暇を作った狙いとしては、パパの育休取得率をあげたい→パパが育休を取ることでメリットを得られる制度を作ろう、となったんだと思います。

でも現実的な条件ではないため、男性の育休取得率を上げるための制度としては、とても物足りないものになっています。

 

現在の日本では、昔と価値観が変わってきています。

実家など周りのサポートを受けられないご家庭も沢山ありますし、夫婦だけで子育てをしたいというご家庭もあります。

 

こういった価値観の変化に対応した制度にしなければ、増えるもんも増えませんよね。

 

制度的な問題でパパが育休を取れず、1人で苦しんでいるママが世の中には沢山います。

そんな人が少しでも少なくなればと切に願います。

 

今回はこんな感じで終わりたいと思います。

 

[temp id=3]

 

[ad]

 

[temp id=7]

[popular_list days=”all” rank=”0″ pv=”0″ count=”5″ type=”default” cats=”all”]

この記事をSNSでシェア!

執筆

note

noteも書いてます!

育休に関すること、育児に関する疑問をnoteにまとめました。
こちらもぜひご覧ください(^^)

©2023.3 育休エンジニアblog